相沢沙呼 小説の神様 -あなたを読む物語ー 《middle》

読書

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 今回は読んだ本の紹介をします 2021年最初の一冊は今年の春に映画化が決まっている作品の原作です なんとなく買って読み終えたら複雑な気持ちになったので思いつくまま感想やらを述べてます それでは、お付き合いください

※デッカい勘違いがあります
映画は2020年10月に公開されているようです(当初は5月を予定したようですがCOVID-19の影響で延期になったみたい) Harashimaは2021年の5月公開のつもりで書いてます

著者紹介

相沢沙呼さんは2009年に「午前零時のサンドリヨン」という作品でデビューします(第19回鮎川哲也賞受賞) 2018年には「マツリカ・マトリョシカ」が本格ミステリ大賞の候補になり、最近の作品では「medium 霊媒探偵城塚翡翠」が ” このミステリーがすごい! ” 2020年国内編で一位になるなど、これから人気作家になっていくであろう要注目な作家さんです

ネタバレしない程度の内容紹介

高校生作家、千谷一也「PN:千谷一夜」と小余綾詩凪こゆるぎしいな「PN:不動詩凪」は身分を隠して?文芸部員として活動している傍らでコラボして「帆舞こまに」という名で作品を発表します(「なぜコラボしたのか?」は作中でご確認を) 次回作も決まっている中で詩凪の方が様々な理由から「書けない、待ってほしい」と言い出します

他方で、同じ文芸部の成瀬秋乃は読書好き(主にライトノベル)な大人しい性格の書店の娘です 中学生の時に心を揺さぶられる物語を書く同級生(真中葉子)と仲良くなったのですが、葉子が困ってる時に助けられず信頼関係が壊れ、葉子の引っ越しもあって疎遠になります 秋乃は「葉子という存在」を引きずったまま高校生になり、たまたま出かけた先で葉子を見掛けたが見失い、探そうとします

「帆舞こまに」は……千谷と小余綾の関係(恋愛コメディ要素が強め)はどうなるのか? 秋乃は葉子を探し出して仲直りできるのか? 物語・小説をキーワードにして作家事情、出版業界のビジネスモデルなども垣間見る事ができる「青春物語」です

※ Harashimaの紹介では陳腐で言葉足らずなので実際に「買って」読んだ方が断然良さが伝わるかと思います 面白いし、すんなり読めます 上下巻に分かれていますが普段本を読まない人にも、オススメです

Harashimaがアレコレ述べる章

今回、この本を手にしたのは偶然(たまたま入った書店に平置きされてて宣伝用の表紙がHarashimaの応援する女優さん)で、作中の言葉を借りれば奇跡的に出会った本なのですが、読後は「映画化して大丈夫か?」と思ってしまいました

元々が映像化を意識していない、どちらかと言うと否定的な印象を受けたのと内面や心の機微を大切にした言葉使いや表現をしていて「実写にしてそれが伝わるだろうか?」なんて思ってしまいました(余計なお世話なんだけど) また作中の話を持ち出して申し訳ないが、著者的には「物語を布教する、名前を知ってもらう為の映画化」なのか「商業的な成功の為の映画化」なのか興味深いです

この作品の映画化が決まるまでには色々な人の「物語」が背景にあって実現している事を想像できます(この映画に限らず全ての事象に「物語」がある) この本はそういった事を伝えたいのだろうなと感じました

著者と読者にしか伝わらない感想になってしまったかもしれないが、個人的には映画より原作を読む事をオススメします けど、制作側は「原作を(買って)読んで(映画館で)映画を観る」のを望んでいるかと思います 映画は5月に公開予定です 楽しみに待ちましょう

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