論語 八佾 其の五 《middle》

論語

毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 日曜のお楽しみ!論語の一節を紹介しています 今回は若干「上から目線」な一節ですが、実はそうではない?話をしたいと思います お付き合いください

原文・訳

子曰、夷狄之有君、不如諸夏之亡也。

子曰く、夷狄の君有るは、諸夏の亡きに如かざる也。

解説・意訳

先ずは難読漢字からですが、特に取り上げるなら「夷狄(いてき)」かと思います 意味は、中国周辺の異民族の総称で「モンゴル(元)」や「満洲(清)」、「朝鮮」などの事です ついでに「諸夏(しょか)」は中国の事で、最近「諸夏主義」なんて言葉が聞かれますがアレの事です(諸夏主義については自分でググってみてください)

話を戻して意訳すると
先生は言った「中国周辺の民族に君主がいるのと、中国に君主がいないのは同じである」
となります ※訳者の意訳によって色々な訳ができます

孔子の生きた時代は戦乱の世でしたから下克上などで君主がいなくなる(亡くなる)事もあったが、「君主がいなくても周辺の民族に比べれば民衆まで乱れる事はない」という自信の表れを伝えたかったのでしょうが、後に「我らを愚弄している」と周辺の民族から怒りを買ったようです(笑)

Harashimaがアレコレ述べる章

今回の一節は「対比」がポイントになってるかと思います 元々、比較するって事は優劣をつけるイメージが強く対象になる事も何となく嫌だし、劣側に扱われたら憤慨するモノです 孔子は意図していなかっただろうけど、元や清には面白くないですわナ

こんな事は日常でもアルアルな話で「口は禍の元」ってヤツです 今回の場合は「孔子」という有名人の言葉が文書で残っていて周辺諸国の君主の知るトコロとなり、後にイザコザがおきます(詳しくは詳しい人にお任せします)

孔子の真意としては「中国は君主という拠り所を失っても、礼や徳が全土に浸透していて民衆が乱れる事はない」という事を言いたかったのだと思いますが、真意を分かった上で歪曲した意味に捉えているのかもしれませんネ

何にせよ、自分のいる側を「優」として相手を「劣」とすれば摩擦が起きます 思っていてもクチにするのは「優」とはいえず「劣」って事です 気を付けましょう

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