毎度ぉ~!はらしま(@tyj_harashima)です 少し間隔が空いてしまったけど、今回は読んだ本の紹介です サラッと読める内容でまとめるので、お付き合いください
作者紹介
千葉県出身で2003年に「授乳」という作品で新人文学賞を受賞してデビューします 09年にも「ギンイロノウタ」という作品で別の新人賞を受賞し、13年に「しろいろの街の、その骨の体温の」で第26回三島由紀夫賞も受賞します そして、2016年に今作「コンビニ人間」で第155回芥川賞を受賞しました
内容
幼少の頃より周囲と馴染まない個性を持った古倉恵子が主人公で、世間一般の人の感覚からズレてる自分に気づいていて大学の頃に始めたコンビニのバイトをキッカケに「店員」という役柄を演じる事で周囲に馴染める・同じになれると気づき、就職活動もせず新規オープンのコンビニエンスストアで20年近く続ける話です
彼女は「コンビニの仕事」が最優先の生活を続けるのですが、年齢を重ねると周囲の状況も変わっていきます 一度も就職もせず、目的があるワケでもなく、恋愛や結婚もなくコンビニでバイトに明け暮れる恵子はまた、周囲から浮いた存在になっていきます
そんな折、バイト仲間だった白羽という男と利害の一致から奇妙な同棲を始めます そこで一旦は周囲の目をごまかす事ができたんですが、別の問題が山積します いい加減でデタラメな白羽の提案で、生きがいだったコンビニのバイトもやめ(させられ)ます
就職活動をするのですが。。。
Harashimaがアレコレ述べる章(感想)
読んでみたかった本で、楽しみに(図書館で予約)してたので一気読みでした 作者がコンビニでバイトしていた経験があるそうで、そんな知識やウラ話的な要素がふんだんに盛り込まれていました Harashimaにコンビニでのバイトの経験がないのでコンビニについて少し詳しくなったような気がします
自分は病気ではないと思っているのに家族などには病気扱いをされていて、コンビニバイトの研修で「マニュアル通りにしていれば世間一般の人としてみられる」とコンビニ店員になり、コンビニ一筋のコンビニ人間になるワケです
自分がないワケではないけど、周囲を困らせない様に世間一般の人(家族やバイト仲間など)のマネをして周囲に合わせようとして自分を見失ってる感じがするんだけど、そうとも言えない話でした
そんな話が芥川賞に相応しいのかも? 身近な「コンビニの話」なので楽しく読めますヨ